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7月26日。

蒸し暑い猛暑の一日。夜になっても暑さは引かず。冷たい御手洗川の流れに足を浸けて。下鴨神社「足つけ神事」。御手洗川にて献灯、暑い夏を乗り切り無病息災を祈ります。少しは体温も下がり帰り道は夜風に吹かれて。あとは土用の丑の日に「う」のつく食べ物、うり、うどん、梅、うなぎなど食べて今年の夏もバテずに健康でのりきりましょ。足つけ神事は7月30日まで。京都の夏の風物詩。

7月24日。

今日24日は祇園祭後祭。猛暑の中、山鉾巡行に携わられた方々お疲れ様です。そして夕方からの還幸祭。輿丁の皆様どうぞご無理なさいませんよう楽しんで下さいませ。さて昨夜の話、お客様もちょうど早めに帰られて、たまには店を早じまい。チャッチャッと浴衣に着替えて後祭宵山へ。7月1日に始まった祇園祭、神輿洗い、曳き初め、宵山、山鉾巡行、神輿渡御、、、いろいろ見どころはありますが、後祭の宵山がしっとり落ち着いててお囃子を聞きながらのそぞろ歩きが大好きです。そしてそのあと続いて日和神楽まで。夜風も心地よく今年も祇園祭に浸れた思いでした。あとは今晩八坂さんの境内での神輿、そのあとの素戔嗚命が神輿から神社に戻られる儀式が見られたら最高なんやけどな。仕事やし仕事。(笑)京都の夏はもうしばらく続きます。

7月23日。

観劇のお楽しみの一つに幕間弁当があります。文字通り演目と演目の間の休憩時間に座席で頂くお弁当。そんなんコンビニのおにぎりでええやん、って?この場面、食べんほうがマシ。ぼくにとってはケやなくハレの日、毎回色々楽しめればと思ってます。で、「白」さんの「鱧市松」。お値段もお値段なのでそう期待もしてませんでしたが、パッケージも体裁よく、わくわくさせてくれる気持ちも合わせ十分楽しめました。量的にはまさにむしやしないですが、逆にそこがかわいく、見た目だけやなく仕事もしてありました。この白さん、他のおもたせもセンスいいし、館も素敵。さすがにやるなぁ、わっか九つ!これは自分だけの感じ方ですが、”京都”は何事も気持ちひかえめ、そして上品である事のような気がしてます。そのそれぞれが非常に微妙で、行き過ぎてもたらなんでもあかん、えずくろしなったりピントがぼけたり。まさにその方のセンスであると思います。偉そうな事言うて、おまえどやねん、でしょ?ですよね、すんません。でもね、ある程度までは勉強や努力で近づけることはできるやろけど、このセンスっちゅやつだけは持って生まれたもん、育った環境があるわけで。まぁ、ずいぶんと反れましたがお弁当のチョイスも楽しいやん、てことでした。次のときは何食べよ。(笑)

7月19日。

「松嶋屋ーっ!」やっぱりええわ、大向うさんの声がいくつも重なり飛び交う。久しぶりの関西歌舞伎を愛する会でした。仁左衛門丈の「俊寛」。以前にも観てる演目でしたがこれ以上の俊寛はもう味んえんやろなぁときっと誰もがそう感じてはると勝手に思ってました。もともと歌舞伎ってそうなんやろうと思いますが、台詞回しはもちろんのこと、体の動き、手、指の先までの細やかな動き、表情、眼力、でその演じる役どころの表現、もう俊寛の心の孤独と悲哀を行き交う動き、細やかな機微が、私みたいな初心者にも響く響く。自ずと近松作品に引き込まれ涙してしまう。あ〜よかったぁ。その表情まで感じさせてもらえるええ席で観させて頂いたのも感動を後押し、ええ一日になりました。ただひとつだけ。個人的に歌舞伎鑑賞+着物はセットで楽しむ、やったんですが、あいにくの雨予報に断念、結局雨に会わへんかったんですけどね。偶然、席のお隣さんがキレイどころやったので少々残念どした。(笑)関係ないやん、て?確かに。

7月17日。

祇園祭のこと。        炎天下山鉾の巡行。京の大路を何基もの山鉾が行き、まさに町衆の心意気の賜物。素晴らしい限り。地域の商屋さんには幔幕、高張り提灯、街を上げての盛り上がり、ほんまにええもんです。この山鉾巡行も祇園祭のハイライト、素戔嗚命が地域を巡られる神輿渡御の露払いに過ぎないからこのお祭りの素晴らしさ推して知るべし、ぼくら京都に住む人間も素直に楽しませて頂けありがたいことです。お祭りに関わられてる大勢の方々お疲れ様です、心より感謝申し上げます。それにしても、毎年思う叶わぬ願い、祇園囃子を奏でながら鉾の上からの京の景色を見てみたい!来世は必ず鉾町の呉服屋のボンボンに生まれ子供の時からお囃子を稽古して、大人になったら7月は毎日浴衣着て過ごす若旦さんになったんねん。「今日も暑おすなぁ」団扇パタパタさせて。(笑)叶わぬ願い、無いもんねだり。今年も祇園祭に思う。

7月15日。

京都の夏を彩る「おナス」たち。右奥が普通のおナス。手前のが京都伝統野の山科茄子。左奥のがご存知、上賀茂産の賀茂茄子。で、写真撮った人がボケなすと揶揄され、文章打ち込んでる人がおたんこナスと失笑されてます。(注どちらも私。(笑)私以外のどのおナスも田楽や揚げ出汁で舌鼓、山科は焼き茄子やお漬物も。決めの細かさ、身の詰まりではやっぱり賀茂茄子かな。ナスのくせにタコと呼ばれるのは私だけ。私以外、どれもご家庭からお料理屋さんまで京都の夏には欠かせない食材です。あっつい一日、食卓にキュッと冷えた鱧おとしに焼き茄子、あと、鮎の焼いたんでもあれば言うことなしです。もうお判りかと思いますが、どれも西角にて召し上がって頂けます。ははは。

7月13日。

店が休みの日、早く目が覚めたので久しぶりに賀茂の堤を歩くことに。もちろんイヤホンなし、蝉の声と川の流れがBGM。まだ気温がアホみたいに上がりだす前に。    旅行したり出張(もうええて)したりしても、田舎町であろうが東京であろうがその街が動き出す前の早朝に散歩するのが好きです。静かで清い空気の中で。   てなことで京都へお越しの方々にもモデルコースの提案。盆地独特の蒸し暑さの京都。さきほどのように気温が上がりだす前に賀茂の堤を散歩、橋と違い亀石の上を川の流れを感じながら向こう岸へ渡る。まだ人のまばらな下鴨神社・糺の森でマイナスイオンを。蒸し暑い日中は美術館、博物館、文博など。虎屋菓寮をはじめとする京都を感じられるcafeで避暑。夕方予約してある「西角」さんで京料理に舌鼓。(ここ大事)そのあと祇園囃子を聞きがてら鉾町をそぞろ歩き。ええ一日やわ。   ただ西角さんが鉾町にないのがミソ。(笑)

7月10日。

クッサイ言葉で言うとマイブーム。画像コンプレパンを焼かはる「はんな」さん。抜群に美味しいパンたべさせてくれはることに加え、お店が驚く近さにあること、気楽であること、比較的早い時間から営業なさってること、などが理由。こちらのパンは全部今のところ女性ひとりですべての工程をこなしてられる。焼いてはる人の顔が見えるのも安心でなんかいいし。何よりすごいのは自家培養天然酵母とお話できること。気温がどうの湿度がどうのとなると酵母たちと話ができるのは必須、研究に研究を重ね経験を積まれたことは想像に容易い。そしてこのパン姉さん、美味しいパンを焼く為にそのすべての工程に手を抜かない。当たり前のことなんやろけど、どうかすると楽な方に楽な方に流されてしまうぼくなんかはその姿勢に影響され刺激されたことは間違いないので。京都中の人々に一人でも多くこのパンの美味しさを知ってもらいたいという広い視野・夢もっておられどうもただもんやない。この並々ならぬへんこなパン姉さんのお店、もうしばらく行ってしまいそう。

7月6日。

♪♪笹の葉さ〜らさら、軒端にゆれる〜♪てなわけで、明日は七夕の節句。織姫と彦星が天の川でひととせにひとたびの逢瀬の契を交わす日。romanticが止まらない。(古っ!)(笑)さて、この梶の葉、平安時代の七夕の日に梶の葉に自分の想いを墨でしたためてお目当ての方にお渡ししたそうな。(あの葵祭の時の雰囲気ね)LINEでシュッて送るのとはわけが違う。あぁ、romanticが止まらない。(もうええて。)軒下の梶の葉飾りで皆様のお幸せをお祈りしたいと思います。宜しくお願い申し上げます。

7月3日。

「シェ・モア」さん。以前烏丸錦で腕を振るわれ少し喧騒を離れた御幸町御池に移られたフレンチ。て言うても移転はもうずいぶん前の話ですけど。言われな判らへんまさに隠れ家。中島シェフの安心・安定のお料理。余裕さえも感じられるお味に軽やかで明るい奥様のサービスでゆったりと頂けて大満足の食事、シェモアさんいいよ、ってお教え頂いた方々のご意見に大きくうなずいた次第でした。その道を極められたシェフは無理をなさらないゆったりの営業形態、今や人生を楽しまれ合間にお仕事をなさってるご様子、いや失礼ごめんなさい、反対、反対。(笑)また別の話、私の存じ上げてる、その道極められてその後充実の日々を送っておられるシェフにミレーユの糸井シェフがいてはります。絶頂期に店をたたまれ、職はフレンチなれど方向転換、今もまた違った方向で腕を振るわれてます。どちらの方も極められた料理人、自らの思うよう日々楽しんでおられるように感じます。まぁ何を持って極めたかどうかっちゅう話ですが、ぼくはいつになったら極められんにゃろか。また一つ歳を重ねても余裕もなく、必死こく毎日。まぁええやん、大きな病気もせず健康で毎日楽しく仕事させてもらえてることは何にも代えがたいことですやん。そういうことにしとこ。

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