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文月七月一日。

文月七月おついたち。祇園祭も吉符入り、今日から様々な行事が始まり京都の夏もいよいよ本番です。4年ぶりの例年通りのお祭り、鉾町やのうてもワクワクします。      画像は全くそれとは関係ありませんが。(笑)established 1957、まだpatisserieなんて言葉どこひっくり返しても出てこなんだ頃、想像するにきっとハイカラなちょっと美味しい洋菓子やさんできたでぇ、てな感じやったんちゃうかなと。私みたいに美味しいもん食べを母にもつええとこのボン(ウソやで)は一度は必ず口にしてるやろう欧風堂さんのワッフル。素材やお味、作り方なんかは時代とともに改良されてるでしょうが、変わらぬスタイル、フワッフワッの生地にたっぷりのカスタード、今やもっと凝った極めて美味しいケーキはそこら中にあると思いますが、やっぱりこのシンプルで歴史の味までしそうなフワッフワッフル好きです。カスタードの海で泳ぎたいと思った原点はこの洋菓子やったに違いない。(笑)長年同じスタイルのものを作り今だ人気商品であり続けることの素晴らしさ、難しさ、なかなかできることやない、流石です。京都に欧風堂さんあり、です。

6月29日。

「これこれ、そこのトらやん、6月の30日には京都では水無月食べんの知ってなさるか?」「御隠居はん、へ?その日に水無月食べますの?知りまへんどした。」「暑い夏に涼を呼ぶ言うて、氷に見立てた和菓子、これ食べてあとの半年の無病息災を御願いしますのや。」「そうでしたんですかいな、ほなわてすぐ買いに行ってきますわ」「これこれ、そう慌てないな。今日と明日、西角さんのコースには最後に水無月がつく言う話ですがな。」「そらありがたいでんなぁ。そやけど、西角さんていつも最後はわらび餅、水無月やったらお客さん怒らはんのちゃいますのん?」「それやったら大丈夫。水無月だけに”皆好き”言うて。」お後はよろしいようで。

6月28日。

東海道五十三次の終点、京の入口、三条大橋。欄干の取替工事が進んでます。真新しい木製が何とも美しい。擬宝珠のある欄干の橋が何とも京都らしく、秀吉の時代からあるらしい。近辺は変われどそこに橋はあり、前回の取替時にはまだ京阪電車は三条が終点、きっと三条京阪が歩道橋だらけやった頃やとうろ覚え。変わらないのは御所にご挨拶なさる高山彦九郎先生の像くらいやないかなぁ。新しい木の香りのしそうな欄干の橋をわたりに京の都へお越し下さいませ。

6月26日。

鱧おとし。瀬戸内の鱧は梅雨の雨水を吸うて美味しなるといいますが、鱧祭を前にしてだんだん脂も含めて良うなってきました。落とし、氷で締めても温かいままでもフワッフワでしっとりと美味しく召し上がって頂けます。京都の夏の味覚です。と、それはいいのですが、どうも高値で落ち着いたまま、相場が変わってきたように思います。コロナの影響、燃料費の高騰、中国の介入、いろんなことがあるようです。なんとなくですが、魚全体の値段が底上げ傾向にあるようにも感じます。一次産業の漁師さんにも当然種々値上げの波は来てるわけで当然の悪循環です。われわれの頭にあるこれまで通りの思い込み値段も刷り直さなあかん時期に来てるようです。ええ話やないなぁ。まぁ、鱧の美味しさは例年通りなので、食を通して季節を、京都を、気楽に楽しみましょ。

6月24日。

暫くの間、改装してられた石段下いづ重さん、新しい店舗で営業、鯖寿司頂いてきました。鯖寿司も千差万別、鯖の脂、塩加減、酢の締め方、すし飯の量、すし酢の味、好みはかなり別れます。個人的に割とこちらのん好きかな。相変わらずの繁盛店、ひとりでフラッといったので相席。全然オッケーですが対面には30代くらいの欧米人。ん~~。😅全く日本語は✖なよう、物静かで礼儀正しくお行儀よく食べてらっしゃる。そこらの品のないおばちゃんよりはよっぽどよかったですけど、あんまり鯖寿司食べたぁ、って気にはならんかったです。(笑)そやけど、時代の流れ、今頃何言うとんねん、て言われるやろけど、八坂さんとか大谷さんお参りした帰りにちょっと鯖寿司でも食べて帰りまひょか、ここ美味しおっせ、ってフラッと立ち寄れるお店やったしこの日も召し上がってる方に京都弁は聞こえなんだように思う。錦市場はじめ、古き良き京都の情緒、風情ってのが薄れ消えかけてるように思います。何がいいとかやなくて。ノスタルジックな懐古主義で済ましていいものなのかどうだか。昨今の時代に馴染んでいかなしかたないのかな、対面が外人さんでもね。(笑)

6月23日。

今、鮎塩焼きです。先日お伺いしたとこでも頂きました。季節を感じるほろ苦さもなくてはならない美味しさです。   宣伝(笑)。西角では小ぶりの鮎泳がしてます。注文お受けしてから焼きます。小ぶりなので中骨を抜くとか面倒なことはなし、頭から全部楽しめます。焼いてて自分で食べたいと思ったりします。(あかんやん)。ご予約お待ち致しております。やて。

6月21日。

6月も20日を過ぎるといくつかの神社にはご覧のように茅の輪が登場します。そう、「夏越の祓」が近づいてきました。「はよおすなぁ、じきに祇園さん、送り火、、、かないまへんなぁ。」今年ももう少しで折り返し、この半年の汚れを落とし残りを無病息災で暮らせますように。祇園さんももう少しで切符入り、京都の夏本番はすぐそこです。(ここでせんでもええ話ですけど山鉾巡行観覧席、40万円てどんな席なんやろ〜興味津々。(笑)

6月16日。

上岡龍太郎様         上岡さんがメディアから姿を消されもう随分経ちます。当初は寂しくテレビに物足りなさを感じましたが時が経つにつれ少しずつ記憶の彼方に、そこへ飛び込んできたあなたの訃報。各テレビ局の追悼番組を見てるうちやたら寂しくなってきました。いかに我々世代があなたの司会する番組と共に成長していったか。ラブアタック、ノックは無用、そして探偵ナイトスクープ。複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ様々な謎や疑問を徹底的に究明する、のはやっぱりあなたしかいないと確信しました。その時々の顧問と岡部まりさんとのスリーショットがまた見たいです。また、何年か前のノックさんのへの弔辞、その時はあの弔辞がノックさんがいなくなったことをやたら悲しくさせましたが、今回改めて弔辞を述べるあなたのお姿拝見しましたが、それはあなたがいなくなったことを10倍寂しくさせるものでした。何や寂しいです。長い間お疲れさまでした。あちらでも魅惑の変身をさせたり、あちらのアホバカ分布図作らせたりしてくださいね。

6月12日。

ぐじ(甘鯛)のこと。       ご存知の方もおられるとは思いますが西角ではコースに必ず甘鯛おつけします。脂があって美味しい魚はいろいろありますが、とにかく上品さでは断トツ、京都らしいお魚。そして何よりぼく大好きなお魚やから皆さんにも味わっていただきたいとの思いから。京都、山陰、愛媛、長崎、各地からその日ええのを選んできます。ええの見たら値段よりとりあえず持って帰りたなるアホですけど。(笑) 画像、ええ甘鯛でしょ。ひと目惚れ。1.8kgあります。ていうても何じゃそれってことやと思いますが、けっこう大きい魚体。それが長さのある魚体やと何とも思いませんが同じ重さでこの短い魚体、=太ってる=脂がある=たまらん絶対美味しい、なわけで見てしもたら持って帰らんと甘鯛に失礼やし、食べはったら絶対満足しはるって、まちがいないし、後悔しませんて、って、ぼくなに言い訳してんにゃろ。(笑)ま、美味しい甘鯛(ぐじ)食べたなったらいつなと西角へ。おおきに、おこしやす。

6月11日。

「とまと」のこと。        今はこういう仕事して美味しいもん大好きですが、実は小学校の時、唯一とまとが苦手でした。よくいるトマトケチャップは大好きやけど生とまとの種のとこがどうもあかんって奴。給食で丸とまとが出た時は一切手を付けず最終下校チャイムがなるまで居残り、机のとまとと静かに葛藤、教室に佇んだ思い出があります。まぁ、食べへんと決めたら食べへん意志の強さがあったのか、ただのへんこか、ワッとかじることのできひん意気地なしやったのかは知りませんが。それが何があったか今じゃあ大好きでとりあえずサラダとかにあると一番に食べてしまう人ですゎ。でです、ものすご美味しいとまとに出会いました。まぁとまとも皆さん味に好き好きがあり、甘いのはあかんとか酸味が命とか、採れるところも各地いろいろですが、こいつ、見ての通り赤が抜群にきれい、甘み酸味のバランスがよく何よりお味が濃い。ひとくち食べて、うまっ、て思いました。京都・鳥羽 唐柿。やるやる。

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