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10月24日。

洛北の小さな山里に、10月22日夕刻、「神事にまいらっしゃーれ」の声が響き渡る。この神事ぶれと呼ばれる合図で各家の前の篝火に火が入り祭りが始まる。風呂で身を清め締め込みに南天、衣装を付けた男たちが女衆に火打石で切り火を切ってもらい祭りへ。子供達の小さい松明から始まり大松明が「サイレイヤ、サイリョウ」の掛け声と共に集落を練り歩く。終盤、鞍馬寺山門前石段に燃え盛る松明が集結し、祭りのクライマックスを迎える。神様のおのりになった神輿も街道を練り御旅所に到着するのは日付けが変わってから。女衆は何日も前からおもてなしの用意、客人も親戚も分け隔てなく至れり尽くせりの接待、何から何までの所用、祭りが終わってからも続く宴のお世話。「鞍馬の火祭」。集落を大松明が練り勇壮そのもの、夕刻から夜中の珍しい祭りで有名ですが、私は集落の各ご家庭、当主が家人を守り家人が当主を支え、親戚も結束、ひいては集落全体が支え合う、ベタですがそこに”絆”を強く強く感じました。熱く勇壮なだけのお祭りやない、あったかい心の触れ合う豊かな気持ちで溢れるお祭り、小さい山里でしかなしえない祭りを体感させていただきました。途切れることなく平安の昔から続いている洛北のお祭り、素晴らしくええお祭りでした。

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